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天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第19章 天は藍よりも青く


ぐずぐずしてる潤をなんとか起こして、風呂まで連れて行く。


和也はお布団を畳んでくれると言って座敷に残った。


素っ裸のままじゃ、頭痛が出るかもしれないから、引っ剥がしたシーツで潤をぐるぐる巻きにした。


「…ミイラの気分…」


口をとんがらせて子供みたいに言う。


「ねえ?リーダー…」


「ん?」


かわいいミイラは小首をかしげている。


「ちゅーして?」


「いいよ…」


両手もシーツにぐるぐるされているので、ミノムシみたいになっててかわいかった。


ちゅっと唇に軽く触れると、頬を染めてはにかんだ。


「えへー…」


「なんだよ…」


「好き…」


「俺も」


ぎゅううっとそのまま抱きしめた。


「手がでないー!」


「むふ…」


「俺も抱きしめたいのに…」


そんなかわいい事言うから、もう一回ちゅーしておいた。


脱衣場に着くと、中の相葉ちゃんに話しかける。


「潤、連れてきたよー」


「はーい。どうぞお」


浴室で相葉ちゃんの声が反響してる。


潤のシーツを剥ぎ取ると、潤は俺に抱きついてきた。


「潤っ…もお!」


「ふふ…愛してるよ…リーダー」


「…俺もだよ…潤」


「てめえらー!早くコイ!」


怒られたからさっさと潤を浴室に放り込んだ。
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