第19章 天は藍よりも青く
「いたいいたい…」
「どふふふ…ごめん」
変な笑い方した…
「潤ー?潤ー?」
和也が潤をずっと起こしてるけど、一向に起きない。
いつものことだ。
「潤、起きてよ…お風呂はいりなよ」
和也が揺すっても全然起きない。
「翔ちゃん居ないと起きないな…コイツ…」
「俺たち、舐められてるね…」
「相葉さん、お風呂入ってきたら?」
和也が相葉ちゃんを見上げた。
「俺、起こしておくから」
「ん、じゃあよろしく」
「智」
「ん?」
「冷蔵庫から氷一個持ってきて」
「あ…わかった」
相葉ちゃんがぶはあと噴き出した。
「あれやんの?お前鬼畜だなあ…」
「だって、ああでもしないと起きないでしょ?」
「そうだけど…」
笑いながら立ちあがった。
俺も一緒に座敷を出て台所に向かう。
相葉ちゃんは俺の手をぎゅっと握ってきた。
廊下をペタペタ、二人で並んで歩く。
「手ぇ、温かい」
嬉しそうに言う顔が、とっても可愛い。
思わず引き寄せて抱きしめた。
「お前のほうがよっぽど可愛い」
「も…智…」
ぎゅうううっと抱きついてきてるけど。
相葉ちゃん、裸…