第19章 天は藍よりも青く
「さ、お風呂入っておいで。沸かしてあるから」
「え…ごはん一緒に食べないの?」
和也が言うと、翔ちゃんはエプロンを外した。
「俺もう行かないと」
「翔さん食べたの?」
「ん。食べたよ。これ、温めただけだから、美味しいと思うから…お風呂から上がったら食べてね?」
「ありがとう…翔さん」
和也がまた翔ちゃんにぎゅうっと抱きついた。
「いいよ。さ、行って」
和也が離れると、俺はもう一回翔ちゃんを抱きしめた。
「行ってらっしゃい」
「行ってきます」
ちゅっとキスすると、翔ちゃんはとっても可愛く笑った。
手を振って台所を出て、脱衣所に入る。
ヒーターも入れててくれて、ほんと翔ちゃんって凄いよな…
和也と服を脱がしっこして、お風呂に入る。
お互いの身体を洗いっこして出ると、座敷へ向かった。
相葉ちゃんと潤はまだ夢のなか。
「相葉ちゃん、潤、起きなよ」
「ん~…」
相葉ちゃんはムクリと起き上がって、俺の腕を引っ張った。
「うわああ」
「おはよ、リーダー」
とっても体温が高い。
温かいなあ…
「おはよ。雅紀」
ぎゅっと抱きしめると、もっとぎゅううっと抱きしめられた。