第19章 天は藍よりも青く
目が覚めたら昼近くなってた。
翔ちゃんはもう起きだしてて、座敷には居なかった。
裸のまま寝ていた。
和也が俺の腕の中で、眠っていた。
とっても幸せな気分で和也の髪に顔を埋めると、ちゅっとキスして起き上がった。
「ん…さと…」
「あ、ごめん。起こした?」
「どこいくの?」
「トイレ」
「わかった…俺も起きる…」
服を乱れた布団の間から探して身に付ける。
相葉ちゃんと潤も抱き合ったままぐっすりと眠っていた。
ペタペタと二人で廊下を歩いていたら、台所からいい匂いがしてきた。
トイレに行ってから台所を覗くと、翔ちゃんが白いエプロンをつけて料理してた。
「翔ちゃん」
「あ、智くんおはよ」
「おはにょ」
噛んだ。
「ぶぶっ…まだ起きてないの?」
そう言って俺のところまで歩いてきて、ちゅっとキスしてくれた。
「愛してるよ、智くん」
俺はぎゅうっと翔ちゃんを抱きしめた。
「俺も、愛してる」
白いエプロンなんか着けてるから、奥さんみたいだ。
「翔さん、おはよ」
「ニノおはよう」
翔ちゃんは和也をぎゅうっと抱きしめた。
「愛してるよ、ニノ」
「ん…ふふ…俺も愛してる」