第19章 天は藍よりも青く
リビングに着くと、二人を抱えて俺はソファに座った。
翔ちゃんと和也が台所に行って、ご飯を作ってくれることになった。
「智、頼むね」
苦笑いしながら和也はダイニングへ入っていった。
「もーホントお前ら、涙もろすぎ」
「だって…リーダーのだけじゃなくて、俺達の分までちゃんと買っててくれたんだもん…」
相葉ちゃんがぐずぐずと泣きながら言う。
潤はまだ言葉にならないようだ。
「ん…俺、ばあちゃんが生きてる時は全然気づかなかったな…」
こんなに応援しててくれたこと、多分、うちの親も知らなかっただろう。
「俺、ほんと感謝しなきゃな…」
「リーダー…」
うえええっとまた声を上げて相葉ちゃんが泣き出すと、潤まで泣きだした。
「ちょお…お前ら…」
「あ、あのダンボールにっ…この前のツアーのグッズ、入れてあげようね?」
潤もぐずぐず泣きながら俺の顔を見た。
「…そうだな…あの箱に、これから自分たちで入れていこうか」
「そうしよう!それ、おばあちゃんも喜ぶよ!」
二人は俺にぎゅうっと抱きついてきた。
「ぐ、ぐるし…」
「リーダーのこと、大事にするからねっ…」
「俺もっ…」
なんで俺なんだ…