第19章 天は藍よりも青く
「凄い…こんなグッズあったっけ…覚えてないや…」
潤がコンサートグッズを手に持って、驚いている。
「これ、ファンクラブ限定のサインだよね…シリアルちゃんと入ってるし」
和也が色紙を手に持ってる。
「これは…台湾の時のかな…凄い…おばあちゃん、行ったのかな…」
相葉ちゃんは手に生写真を握ってる。
「懐かしい…ニノが病気んなって大変だったときのコンサートのやつだよ…」
翔ちゃんは雑誌の切り抜きがきちんと整理されてるファイルを見てる。
ダンボールは古い順に整理して、ものが詰められていた。
俺達が表紙を飾った雑誌や、そうじゃなかったら切り抜きもきちんと整理されていた。
「凄い…俺達の事、ちゃんと見ててくれたんだね…」
相葉ちゃんが涙声になった。
潤が相葉ちゃんの腰をきゅっと抱き寄せた。
一番新しい箱には、真新しいJaponismのグッズが入っていた。
グッズは開いていなかったから、ばあちゃんが使うことはなかったんだろう。
そして手紙も入っていた。
「智くん…読んであげなよ」
翔ちゃんに言われて、封筒を手にとった。
和也の顔を見たら、頷いて俺の後ろに立ってくれた。