第19章 天は藍よりも青く
相葉ちゃんと潤が、便箋をもう一回、紙の四方の角に当てながら何度も角度を変えてみている。
「ああ、ほんとだあ!凄いなあ。この発想はなかったや…」
見てると、印がぴたりと翔ちゃんの書斎の上に重なる。
「でもこれは、わかったところで地下とは気づかないよ…俺達じゃ…やっぱ、聞きに来て良かったね…」
和也が言うと、翔ちゃんも頷いた。
「ホント、助かりました。早速今から帰って、やってみます」
「えっ!?」
「だって、ここを指し示してあるから、行って欲しいってことだろ?行かなきゃ…」
「い、今から?」
「だって5人で作業できるの今日しかないよ?」
もう午後も2時を過ぎてる。
「今からだって…」
「大丈夫だよ5人居るんだから」
「じゃああっし達もお手伝いしやしょう」
植源さんと大角さんは腕まくりをした。
「いやいやいや…」
慌てて皆でお断りしたけど、聴かなくて。
「だって坊っちゃん方、地下の開け方わかりますかい?」
大角さんにそう言われたら、断れなくなった。
善は急げと、すぐに植源さんのご自宅を出た。
植源さんは大角さんを乗せて、自分の車で来てくれた。