• テキストサイズ

天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第19章 天は藍よりも青く


手をあわせ終わると、そのままじっと墓石を見つめた。


ばあちゃんの遺言のお蔭で、こうしてみんなで居られることをとても感謝した。


「ありがとう…ばあちゃん…」


呟くと、心がほわっとした。


片付けをしてお墓を後にすると、なんだか皆すっきりとした顔をしていた。


「なんかちゃんとご挨拶できたね。家主さんにご挨拶したみたい」


翔ちゃんが言うと、皆うなづいた。


「そうだよね。あのお家の家主ってリーダーだけど、なんかそんなかんじじゃないもんね」


「オイ…失礼だろ…」


相葉ちゃんの脇腹にチョップを入れると、頭を抱え込まれて締められた。


「やめろよおお!」


「はいはい。ちゃんとまっすぐ歩いてよ…」


和也が腕を持ってくれたけど、止めろよ…


「苦しいっつーの!」


やっと抜けだしたら、髪の毛がぐしゃぐしゃになってて、爆笑された。


「もおお…!」


拗ねていたら、スマホが鳴った。


「もしもし?」


出てみると、植源さんだった。


地図の謎が解けたかもしれないという。


俺たちは谷中から浅草へ向かった。


昼間の浅草寺の混雑は凄くて、避けて通ってたらだいぶ時間が掛かって、昼飯を食べ損なってしまった。
/ 779ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp