第19章 天は藍よりも青く
「ん?なんだこれ?」
二枚目をまじまじと見た和也がヘンな声を上げた。
「どした?」
覗き込むと、文字は書いてなくてなんだか地図のようなものが書いてあった。
「な…なんだろ?これ…」
「どこの地図なのかなあ…?」
便箋を二人でじっと見てると、訳がわからなくなってきた。
「ここに行けば、なんかあるのかなあ?」
「お宝埋まってるとか?」
「お宝ってなんだろ。おばあちゃん、財産ほとんど処分してってるじゃん…」
「だな…脱税してたとか?」
「そんな生臭いことするかな…?」
「しないよね…普通…」
「わかんないね。どこの地図だろ?」
「もしかしてこの家でもないかも」
「うあ…やめてよ」
和也は顔をしかめて便箋を眺めた。
「こういうのは、皆の力借りてもいいんじゃない?相葉さんとか、野生の勘発揮してくれるかもよ?」
「ああ…そうね…」
俺たちは立ちあがってリビングに降りた。
さっきと変わらず、相葉ちゃんはゲームしてて、翔ちゃんは雑誌を見てる。
潤は相変わらず寝てる。
「ねー。大野さんがお願いあるんだって」
「んー?」
翔ちゃんが顔を上げてくれた。
潤も目を擦りながら起き出してきてくれる。
相葉ちゃんはゲームを置いてこちらににじり寄ってきた。