第18章 Groove
朝起きても誰も起きてなくて。
翔ちゃんが凄い寝相で、潤のお腹に足を載せている。
潤はうんうん唸りながら寝ている。
あれは悪夢を見てるな…
和也は俺の手をまだ握ってて、なんだかとっても愛おしい。
微笑みながら寝ているようで、可愛くて思わず頬にキスをする。
「ん…?」
「和也…今日もかわいい…」
「んふ…ありがと…」
小さな声で話してたのに、俺の背中にずっしりと子なきジジイが乗った感覚がした。
「おはよ…なにコソコソ話してんの?」
相葉ちゃんが俺に乗ってた。
「重いお前…」
「俺も混ぜて?」
「混ぜるから降りろ」
和也はくすくす笑って俺達を見てる。
「ほーら。相葉さん、降りて?」
手を伸ばして相葉ちゃんの腕を引っ張った。
相葉ちゃんはごろんと和也の方へ転がった。
「もう和ったら…」
そういうと相葉ちゃんは和也を布団の上からぎゅうっと抱きしめた。
「離せあいばか」
「この前からバカバカ言い過ぎなんだよお前…」
そんな言い争いをしてるうちに、翔ちゃんと潤が起きてきた。
「なあに…?早くね?」
「やばかった…悪魔が腹に乗って動かなかった…」
潤のつぶやきに思わず噴き出した。