第18章 Groove
「ねえ、これ本気…?」
一階の普段使ってない座敷の掃除をして、そこに布団を敷く。
全部で5枚。
「うん、本気。今日から明日一日ここで過ごすから」
「えーまじでー?」
急に始まった掃除に何が起こったのかと思ったら…
合宿みたいに皆で一緒に寝ようって。
「なによ、なんか文句ある?」
和也が口を尖らす。
「いえ…ないっす」
せっかくふたりきりで…イチャイチャできるかなって思ってたのに…
ま、いいか。
布団は和也の隣をしっかりと確保した。
和也は真ん中。
俺はその左隣り。
俺の左隣りは相葉ちゃん。
和也の右隣りは翔ちゃん。
翔ちゃんの右隣りは潤。
みんなでパジャマを着て、座敷に集合した。
ちょっと寒かったから、リビングからヒーターを持ち込んだ。
「よーし、じゃあ寝ようか」
和也が立ちあがって座敷の電気の紐を引いた。
「あーい。おやすみ」
「やすみー」
「にゃー」
「すみー」
なんかおかしいのが一匹居たがだれも突っ込まなかった。
暫くしたら、和也の布団から手が出てきて、俺の手をつかんだ。
びっくりして目を開けたら、和也はこっちを向いて笑ってた。
ちくしょう…かわいい…