第5章 グリーンフィンガー
そのままじっと俺を見た。
「な、に…?」
「リーダー…だめだよ…?潤が倒れたの、リーダーのせいじゃないから」
「え…」
「なんで俺、きづかなかったんだろとか思ってんでしょ?」
「え…まあ…」
「そんなの、誰も気付かなかったの。翔ちゃんだって、俺だって。ニノだって。だからリーダーが気にすることじゃないの」
俯いていると、俺の肩を抱いた。
「潤はね、俺達が頑張ってるから言えなかっただけだよ。だからさ、後で怒ってやろうぜ…」
「怒る?」
「俺達にまで黙っててどういうつもりなんだって、ね?」
そう言って、いたずらっぽく笑った。
「原因がわかったら、皆で協力して、あいつを治してあげようね…リーダー」
「…うん…」
相葉ちゃんも同じ気持ちなんだ…
潤のこと気づいていなかった自分に苛立ってるんだ。
なのに、翔ちゃんを慰めたり。
俺のこと、フォローしたり。
ニノや相葉ちゃんのほうがよっぽど大人だ…
俺、情けないな…
また泣きそうになってると、相葉ちゃんが俺をふんわり抱きしめた。
「リーダー…好きだよ…」
相葉ちゃんの腕にぎゅっと力がはいる。
突然、相葉ちゃんの身体が揺れた。
「あっ…痛ってー!!」
身体を離すと、小径にニノが立ってた。