第18章 Groove
次の日、全員ぐったりしていた。
潤は前日の朝5時まで会場で調整しててぐったりしてる。
俺たちは前日の朝5時までナニしててぐったりしている。
アホと言われてもいい。
本番前の異様な緊張感というのは、筆舌に尽くしがたい。
体の底から湧き上がってくる緊張感をセックスで抑えて何が悪いんだ。
「悪いに決まってんだろうが…」
潤が低い声を出した。
ソファに凭れて、テーブルに足を載せている。
行儀悪いことこの上ないのだが、今の俺達にはそれを咎めることはできない。
「翔くん。ねえ。後から行ったんだってね?」
「え?うん…」
「俺のこと待ってるって言ったよね?」
「はい…」
「なんで待っててくれないの?」
「大変申し訳もなく…」
「何回シたの?」
「えっ?」
「何回したんだよ!?」
ひいい…潤怖い…
潤はちらっと腕時計を見た。
「俺も抜けよ」
「はい?」
「翔くん!俺も抜けよ!」
潤が無茶言い出した…
俺と相葉ちゃんと和也は、ただ直立してそれを見てるしかなかった。
「い、いや…だって潤…」
「俺だって溜まってんだよ!皆してずりーよ!」