第18章 Groove
「よろしくおねがいしまーす!」
生声で俺達も挨拶した。
帽子を取って四方に手を振って、挨拶する。
「これが落ち着いたら順次、演者いれてリハ入りますので、よろしくお願いします」
そう言って潤はまた頭を下げた。
俺達も一緒に頭を下げた。
会場のスタッフさん達から拍手が聞こえてくる。
この瞬間から、俺達はいよいよ戦闘モードだ。
ちんこなんか気にしてらんない。
頭を上げた瞬間、翔ちゃんからネルシャツを渡された。
「なに…?寒くないよ?」
「いいから…腰に巻けよ…」
笑顔を会場に向けながら、俺に低い声で言う。
「なんだよ…」
と思って下むいたら…
じゃじゃまる上むいてた…
「のおおおおおおお!!!」
自覚なかった…!
慌てて翔ちゃんのネルシャツを腰に巻くと、何気ない顔でステージを降りた。
やっべ…いつから勃ってた…
は、恥ずかしい…
「翔ちゃんありがと…」
そう言うと翔ちゃんはにこっとわらって、潤に歩み寄った。
肩に手をかけて、潤の耳元でなにやらこしょこしょしてる。
潤は俺の方を向いて、一瞬えーって顔をしたけど、すぐに普通の顔に戻った。
和也を呼び寄せると、耳元に何か囁いた。