第18章 Groove
「リーダ、なんか歩き方変だよ?」
空港で相葉ちゃんが後ろから声を掛けてきた。
「むう…」
俺はまだ治まらなくて、ちょっと前かがみで歩いていた。
翔ちゃんが近寄ってきて、俺の耳元で囁く。
「勃っちゃった?」
「んがっ…」
何でわかったんだろう。
真っ赤になった俺を見て、翔ちゃんは爆笑した。
そのまま空港の出口でタクシーに乗せられて、俺達はすぐにドームに向かった。
車中でからかわれたのはいうまでもない。
だってしょうがないだろ…生理現象なんだから…
ドームに入ると、すぐに楽屋へ直行した。
荷物を置いて、ジャージに着替えるとすぐにリハに向かう。
会場は既に完成していた。
「わああ…今回もセット凄いね」
相葉ちゃんがキョロキョロしながら歩いてる。
和也は俺とずっと手を繋いで歩いてる。
会場の中は照明のテクリハ中だったから、暗かった。
時々音響のテストも入るから、会場はざわざわしてた。
潤がマイクを持ってステージにあがった。
俺達もそれに続いて上がる。
5人で舞台センターに立つと、潤が喋り出した。
「あー、すいません。手を止めて。嵐、入りました。今日から4日間、よろしくお願い致します」