第15章 サロメ
「ん。でも和也の顔は見てないよ?」
「わあ…本格的に入ってるんだね…」
潤が表情を引き締めた。
「俺も負けてらんないな…」
和也と潤は年が一緒だから、いいライバルでもある。
和也が頑張ってるのが、潤にはいい刺激になってるみたい。
「まーた、お前は…夜なんだから、興奮すんな…」
翔くんが、潤の頭をわしわしと撫でる。
「や、やめろよ!」
「そろそろ夜も冷えてくるから、油断すんなよ?頭痛…」
「わかってるよ…ちゃんと薬飲んでるもん!」
お父さんと子供の会話を聞きながら、俺は風呂場に向かった。
翔くんたちがお湯を入れ替えてくれてたから、すぐに入れた。
いつもながら、気がつくな…あの二人。
お湯に顎まで浸かってると、相葉ちゃんが入ってきた。
「げっ…お前…」
「なんだよお…いいだろ?」
「絶対盛るなよ!?」
「えー?保証できない」
「やっ…だめだって…」
「いいだろ…ほら…うりうり…」
「やっ…あんっ…いきなりっ…」
「ダメとか言いながら、なんだこれはぁ…?」
「あっ…そんなとこっ…」
「智、えろいなぁ…」
って、オイーーーー!
や、やめろおおおお!