第15章 サロメ
「大丈夫みたい…」
そう言うと、翔ちゃんは和也に歩み寄った。
「ありがとう、ニノ。俺もお前のこと、大好きだよ」
「翔さん…」
翔ちゃんが和也の肩に手を置いて、そっと唇を重ねた。
ちゅっと音を立てて、二人は離れた。
「俺も!」
潤が翔ちゃんを押しのけて、和也にキスをした。
「やーらかい…カズの唇…」
「ば、ばか…」
「おーれも!」
相葉ちゃんが潤を押しのけて、和也にキスする。
「んふ…」
そっとほっぺにもちゅーってすると、べろんとほっぺを舐めた。
「うわ…食われる…」
身をよじって相葉ちゃんから逃げると、俺の胸に飛び込んできた。
「智ぃ…」
「ん…」
ぎゅうっと抱きしめてやった。
その夜は、リビングで皆でゴロゴロして。
昼間の暑いのがウソのように涼しい夜だったから、窓を開けてリビングでゴロゴロした。
ビールを飲みながら、皆でくだらない話をして。
お互いの仕事の近況を話して。
代わる代わる、俺のこと皆で抱っこしにきて。
いつの間にか、和也の膝に座ってた。
「重くない?」
「全然…」
向かい合わせで和也がじっと俺のこと見上げてる。