第15章 サロメ
「あーごめん…お取込してた?」
「してないっ!お取込してないっ!」
「バレバレだよ?」
翔ちゃんと潤が一緒に入ってきて、冷蔵庫を漁りだす。
二人とも、髪が濡れたままだ。
「あ、ごめん。用意するから…」
「いいよ。自分たちでできるから、ニノと智くんはお部屋でも行ってゆっくりしたら?」
翔ちゃんが笑っていう。
潤もニコニコしてる。
後ろには相葉ちゃんが立ってた。
「な、和はほんっとリーダーのこと好きだよなあ…」
「あっ…アンタたちのことだって、好きだよ!」
一斉に皆、和也を見た。
途端に、和也の顔がぼぼぼって赤くなった。
「あ…俺…恥ずかしいっ…」
両手で顔を隠してしまった。
ちょ、お前…
それ反則だろ…
「智くん…」
「え?」
「俺、ちょっともう我慢できないんだけど…」
「な、なに?翔ちゃん…」
「ニノにキスしてもいい?」
真顔で言われた。
「なっ…何言ってんだよ!」
そりゃ…嬉しいよ…和也のこと大事に思ってくれるの…
でも和也が嫌がったらだめじゃん…
「和也…」
和也を見ると、潤んだ目で翔さんを見てた。