第15章 サロメ
「へえ…俺のイメージってなんだろうね…」
家に帰って今日のこと話したら、和也は苦笑いした。
「やっぱ、番組の影響なんじゃね?」
「まあ、そうだろうね…それしかないだろうけどね…」
「冷静に見ると、お前はかわいいよりかっこいいんだけどな」
「なっ…」
拭いていたお皿を持ったまま、和也は固まった。
「何言ってんのよ…かっこいいは潤くんの専売でしょ」
「なに照れてんだよ」
「し、知らないっ…」
ぷりぷりしながらお皿を拭いてる。
「ただいまー」
相葉ちゃんが台所に顔を出す。
「お、早かったね。おかえり」
ちゅっと相葉ちゃんがほっぺにキスしてきた。
そのまま、和也のほっぺにもキスしていく。
てめえ…
「相葉さんっ…」
「へへー。油断してっからだ」
相変わらず…
「晩飯どうする?」
「んー…いらない」
「そ?まだご飯あるよ?」
「じゃ、おにぎり作ろうかな」
そういってジャーを開けた。
「あ、そうだ。ニノ、舞台決まったんだって?」
「そうなのよ…ツアーあるのに、鬼のようなスケジュールよ?」
「ああ…10月いっぱいか…大変だな…」