第14章 雅やかな旋律
「ま、雅紀…?」
「ん?なあに?智…」
「本気なの?」
「なにが?」
「俺…されちゃうの?」
「する方でもイイよ?」
「そ、そういう問題じゃねえだろ!」
ぼすっとベッドに投げ出される。
「ん~…俺、どっちでもいいかな?」
「え?」
「智と…だっこしたりされたりしたいだけだから…」
がばっと俺にのしかかってくると、胸板に顔をスリスリした。
「それだけでも、いいんだけどね?やっぱりさ、くっついてるとさ?」
ぽすっと俺の腿に、腰を載せてきた。
げ…じゃじゃまるが勃ってる。
「こうなるじゃん?」
にっこり笑って、俺のTシャツに手を入れてきた。
「あっ…ちょっ…雅紀っ…」
「ねえ、相葉さん」
部屋の入り口に和也がゲーム機片手に立ってた。
「なんだよ?今更ゆずらねーぞ?」
俺の上に乗ったまま、相葉ちゃんは威嚇する。
「違うの。あのね。この人、疲れたら異様に盛るから。だから遠慮無くどうぞって言いに来たの」
それだけ言ったら、逃げるように和也は部屋のドアを閉めた。
「あああ~!和也ぃ~!」
「ま、ニノがああ言ってるからね?観念しなよ?」
相葉ちゃんはにっこり笑うと、唇をベロリと舐めた。