第14章 雅やかな旋律
イベントが終わって、事務所の車で帰る。
玄関を開けたら、凄い熱気で。
手分けして家中の窓を開けた。
スタジアムでシャワーをしてきたから、今日はもう寝るだけ。
それでも潤は汗かいたからと、またシャワーに行った。
「あいつのきれい好きは異常だな…」
翔くんがリビングで寝転がりながら笑ってる。
和也は最近はまってるシューティング系のゲームに夢中。
翔ちゃんの隣で床に転がってる。
相葉ちゃんと俺はソファでくっついて。
「暑いんだけど…」
「いいでしょ。どうせ汗かくんだから」
何でこの人、こんなにだっこ好きなんだ…
「ねえ、翔ちゃん。今日ね、リーダーすっごい可愛かったんだよ!」
「えっ」
「なんだよ…俺の智くんがどんなに可愛かったって?」
ふふっと笑いながら翔ちゃんが見上げる。
「だっこ、好きなんだって!」
「げっ…好きなの相葉ちゃんだろ!?」
「へええ…知らなかったなぁ…」
翔ちゃんが起き上がってこっちに歩いてくる。
「だっこしてあげるよ」
俺の脇に手を入れると、ひょいと持ち上げた。
そのまま翔ちゃんにしがみつくカタチで、だっこされた…
なんか…恥ずかしいんだけど…