第14章 雅やかな旋律
「ああ、もう…」
相葉ちゃんがガバッと俺に抱きついた。
「も、ニノにしないから…ね?」
「信用できるかっ!エロの塊の癖にっ!」
「し、失礼なっ!リーダーのほうがエロいだろうが!」
「いきなり俺のをしゃぶるくせに何言ってんだよ!」
「物欲しそうな顔してっからだろ!」
「してねえよ!」
ギャーギャー言い合ってたら、部屋の入口に翔くんと潤が顔を出した。
「も、そんだけ元気だったら大丈夫だね…?」
「だなぁ…リハ容赦しねえぞ?」
潤の低い、男らしい声に背筋が凍った。
「ごめんなさい…」
会場について、一番に俺のリハが始まった。
マイク越しの潤の声が、どSモード全開で…
ヤメロ…
なんとか全部終えたら、急いでシャワー室へ行って、楽屋へ入った。
「本番3時間前です」
スタッフさんが声を掛けて行って、楽屋が段々と慌ただしい雰囲気になっていく。
この瞬間が、結構好きだ。
「リーダー、大丈夫?」
相葉ちゃんがスポーツドリンクを持ってきてくれた。
「ん。平気」
「良かった」
そう言うと、ソファへ座って俺を膝の上に載せた。
「ちょっと、寝な?」