第14章 雅やかな旋律

暫く和也と攻防を繰り広げていると、相葉ちゃんが笑いながら俺たちを引き剥がした。


「ほら、シャワーしておいで？リーダー」


「うん…」


「ニノ…」


「うん？」


和也に覆いかぶさっていくから、慌てて和也の腕を引っ張った。


「だっ…だめっ！」


「なんでよ」


和也が口を尖らせる。


「俺の見てないとこではだめっ」


「なんでよ、俺の見てないとこでヤってるくせに」


「うっ…」


「はいはい。リーダーの負けー」


今度は相葉ちゃんが和也の腕を引っ張った。


「抜いてやんよ」


「やれるもんならやってみろや」


「おお。やってやる」


「だめだってば！」


今度こそ、和也をベッドの上から引きずり下ろした。


「おっ…俺がするから！」


「へ？」


「脱げ！」


「ちょ、ちょっと！」


無理やり和也のズボンを引きずりおろそうとした。


でも和也が必死でズボンを押さえて、脱がすことができない。


「だめだって！アンタ病み上がりなんだからっ！」


「やだっ…和也があんあん言わされてんのを放っとくのはいやだ！」


「あんあん言わねえよ！」


「言うだろうが！いつもあんあん言ってるだろうが！」