第13章 潤んだ瞳
「お?何してんの?」
「あ!潤が一番に選んでイイよ!」
相葉ちゃんがハーゲンダッツを差し出す。
「え?まじでいいの!?」
潤は甘いモノが好きだから、喜んで飛びつく。
「ええっとね~…やっぱ、ストロベリー…う~ん…でも、バニラも捨て難い…」
「案外潤って、冒険しないよね」
「だって確実に美味しいもの食べたいじゃん…新しいのって美味しいかわかんないもん」
そう言いながら選んだのは、バニラだった。
その後、潤をシャワーに送り出して、またじゃんけんをして。
ハーゲンダッツ争奪戦を繰り広げて、それぞれが食べるものを決めた。
潤があがるまで待つから、一旦冷凍庫にしまって、リビングで待機。
相葉ちゃんがラグに寝転がって、翔ちゃんを後ろから抱っこしてる。
俺はまた和也と一緒にソファでうだうだしてた。
「雅紀…暑い…」
「エアコン強くすればいいじゃん」
「エアコンは潤に良くないの」
「え~…」
「だから離れろって…せっかくシャワーしたのに…」
「だってぇ…」
甘えっ子相葉発動してる…
和也がくすくす笑ってそれを見てる。
「和也…だっこぉ~」
ふざけて突進したら、和也が吹っ飛んでいった。