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天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第13章 潤んだ瞳


潤が、嵐を大事にしているのが伝わってきて…


なんだか胸が熱くなった。


「智くん」


呼ばれてびっくりして振り返ると、翔ちゃんが立ってた。


「なにしてんの?潤の部屋で」


「あ…ちょっと片付け」


「なんの?」


「えっちの」


「…あ、そう…」


目を点にしながら、翔ちゃんが近寄ってくる。


「…これ、凄いでしょ」


「うん。潤って、乙女だよね」


「でしょ。あいつのこういうとこ、すげーかわいいよね」


「かわいいと思う」


翔ちゃんは微笑みながら、写真を手にとってる。


「あ」


「ん?」


「翔ちゃん、おかえりなさい」


ぎゅうっと抱きしめたら、翔ちゃんもしがみついてきた。


「ただいま…智くん…」


やっとオリンピックが終わって、翔ちゃんが日本に帰ってきた。


「お疲れ様」


「うん…ありがと…」


「ちゃんとテレビ見てたよ」


「メール貰ってたから、わかってるよ」


「ちゃんと言いたかったんだもん」






翔ちゃんが帰ってきて、フェスに向かって一直線に準備が始まった。


また俺達は忙しい日々に突入した。


嵐の夏は、ここからが本番。
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