第13章 潤んだ瞳
「…なんかしてほしいことある?」
「…だっこ」
「ん」
潤の横に入って、腕を出すとそこに頭を載せてくる。
「朝までこうしててやるからな…」
「ありがと…」
潤が額を俺の胸にこすりつけてくる。
そのまま、うつらうつらとしてきて。
髪をなでてやったら、気持ちよさそうに眠りに落ちていった。
翔ちゃんに連絡しないとな…
また潤を病院に連れていくか相談しないと。
こんな時期に…
倒れてしまったら、潤が自分を責めるに決まってる。
ストレスは頭痛の原因の一つでもあるから、なんとしてもそれは避けたい。
そんなことを考えながら、俺も眠りに落ちていった。
朝方、目が覚めたら潤の酸素吸入が止まってた。
タイマーか…そう思って、潤の顔に掛かってるカップを取った。
片付けていると、潤が目を覚ました。
「リーダー…?」
「あ、ごめん。起こした?」
「うん…どうしたの?」
「機械止まってたから、片付けた」
「あ、ごめんね」
「ううん。もう終わった」
そう言ったら、ぐいっと手を引かれた。
潤の上に倒れこんだ。
「もっと…だっこ」