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天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第12章 空翔ける


「和也…」


「智ぼっちゃま…」


ぼっちゃんからぼっちゃまになったぞ…


「さ、朝食をどうぞ…」


翔ちゃんが差し出してくれたプレートは、翔ちゃんにしては頑張った朝食で。


スクランブルエッグと、スパムの焼いたの。


一応パセリも添えてある。


トーストをぽんと載せて、持ってきてくれた。


「ありがと…翔ちゃん」


「影山とお呼びください」


「…まだやるの?」


「結構、気に入っております…」


和也が玄関に行く気配がしたから、影山と一緒に見送った。


「いってらっしゃい。和也」


「いってらっしゃいませ。和也ぼっちゃん」


「ん。行ってくるワ。影山とじいや」


またモノマネをすると、飛び出していった。


「じいや…」


翔ちゃんがくっくっと笑ってる。


笑いたきゃ笑えよ…


今日は事務所の車だから、表の玄関から出て行った。


「あ、そろそろ相葉ちゃんと潤、起こさなくていいの?」


「はい。あいつら、寝坊しすぎですね。ちめちめです」


「な?ちめ?」


「ちめちめです」


なんだ…ちめちめって…


相葉ちゃんの寝室へいくと、まだ潤と相葉ちゃんは寝ていて。


寝乱れている二人の頬を、翔ちゃんは抓った。


「なるほど…これがちめちめか」


感心してしまった。

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