第11章 夢ゆら
「ねえ…さと…」
前も後ろもいじられて、なんかもうどうしていいかわからなくなってる。
「う…?」
「家族になるってさ…どういうこと…?」
こんな状態で聞くなよ…
「簡単なことだよ…あっ…う…」
「なに?ちゃんと言って?」
「あ…ばか…」
「聞こえないよ?」
「だ、から…あっ…」
急にそこを擦られて身体が勝手に跳ね上がる。
「なあに?さと」
「だっ…だからっ…俺が長男で…」
「え?」
「翔ちゃんが次男でっ…」
「相葉さんが三男で、俺が四男で、潤が末っ子?」
「そう…俺ら、兄弟…っく…」
俺を扱く手の動きが早くなる。
「だから…一生っ…離れなっあっ…」
「そう…兄弟ね…」
「あなきょうだ…」
「やめなさい」
べしっと額を叩かれて、和也が覆いかぶさってきた。
「そう…なんだかマイガールの世界ね」
「うん…」
「俺達が、そう決めたらいいんだ…」
「そうだよ…決めるのは自由だもん」
「…あなたらしいわ…」
クスクスと笑うと、ちゅっと頬に何回もキスをくれた。
「そっか…兄弟か…」
「きんしんそうか…」
「やめなさい」
またべしっと額を叩かれたかと思うと、ぐいっと足を持ち上げられた。