第11章 夢ゆら
相葉ちゃんと和也がごはんの準備に台所に行った。
リビングに一人、ぽつんと取り残された。
気になってしょうがないから、忍び足で潤の部屋に行こうとした。
リビングのドアを開けようとしたら、外側から開いてコケそうになった。
「智くん…」
「あっ…翔ちゃん…」
「ちょうどよかった。ちょっときて」
翔ちゃんは台所になにか声を掛けると、俺の腕をひっぱって潤の部屋へ連れて行った。
「智くんも参加してよ…」
耳元で囁かれて、身体が熱くなった。
台所から和也と相葉ちゃんが出てきて追いついてきた。
「なに?翔さん…」
「いいから。ニノが立ち会わないとだめだからさ」
「え…?」
潤の部屋のドアを開けると、頬を染めてベッドに横たわる潤がこちらを見ていた。
腕は服で縛られてて、なにも身に着けていなかった。
「やっ…やだぁっ…」
枕に顔を埋めてしまった。
「なに言ってんだよ…皆の前で、あんな恥ずかしいことしただろ?」
翔ちゃんはベッドに腰掛けると、ゆっくりと潤を仰向かせた。
「ほら、みんなに見てもらおうよ。恥ずかしい姿」
潤は目に涙をためて、俺を見た。
「やめ…て…?」