第11章 夢ゆら
和也の手が触れたと思ったら、離れていって。
なんとなく淋しいなと思って、手を見送ってたら、また手が戻ってきて…
「だから…そんな顔もしないのよ?」
「えっ?俺、どんな顔してる?」
「押したらヤれちゃいそうな顔」
「えっ?」
ぶーっと皆一斉に噴き出した。
「に、ニノぉ…」
翔ちゃんが床に蹲って笑ってる。
潤はソファの背面に顔を埋めていしまった。
相葉ちゃんはクッションに顔を埋めてる。
「なっ…なんだよっ!」
「だっ…だって…」
潤の膝が揺れだした。
そんなにオカシイのかよ…
「智くん…そんな顔してたもん…」
ひぃひぃ言いながら、なんとか翔ちゃんが言うけど…
どんな顔だって言うんだよ!
「ほんっと…無自覚に人を誘うんだから…」
そっと和也が俺の頬を触ったかと思うと、トンと身体を押した。
潤がふわっと俺を受け止めてにやっと笑った。
「リーダー…」
潤のふっくらとした唇が、ふわっと俺の唇に触れた。
「この前のお返し…してもいい…?」
「え…?」
ちゅっと首筋に潤が吸い付いた。
気持よくて、思わず仰け反ったら、後ろに立ってる和也が俺を抱きとめた。
「ほら…こんなことになるんだよ?」
和也の目も、潤んでた。