第11章 夢ゆら
翔ちゃんと相葉ちゃんが言い争いしながら、風呂から上がってくる。
潤もちょうど部屋から出てきた。
「どうしたの?」
潤が冷蔵庫からトマトジュースを取ってきて飲んでる。
「なんで翔ちゃん、触らせてくれないの!?」
「なんで風呂入るだけなのに触るの?」
翔ちゃんがしれっと答える。
当たり前のことだな…
「でもひどいんだよ!散々、俺のことは触ったのに!」
部屋がシーンとした。
「翔ちゃん…」
「なっ…なんだよっ…」
「そりゃないわ…」
「ただの鬼じゃんね」
「あー、やだやだ。智、俺たちも入ろ?あ、翔さんみたいなおあずけはしないでね?」
「え?えっちなことしてもいいの?」
「えっ…」
「えっ…」
「ニノとはいりゃ良かった…」
翔ちゃんがそんなことつぶやくから、俺はあっかんべーしてリビングを出た。
和也が後を追ってくる。
「おばか…」
でも、呟く声色は嬉しそうだった。
よし、えっちなことしてやる。
そう決意したら、口に出してないのに和也に脛を蹴られた。
いってー…
「あんたの考えてる事なんて、お見通しなのよ」
参りました…