第10章 LIFE
「和也…」
翔ちゃんに入ったまま、身体をずらした。
俺を見上げる和也の頭の後ろを掴んで引き寄せた。
「智…?」
言い終わらないうちに、キスをした。
「和也…好きだよ…」
そう囁くと、和也の身体が揺れた。
「あ…智くん…」
翔ちゃんの声が聞こえるけど、構わない。
だって、言わないんだもん。
俺がほしいって。
もっとほしいって。
「智…」
和也がゆっくりと起き上がって、本気で俺とキスを始める。
「噛ませ犬かよ…俺…」
そう言ってるのに、和也の息は荒くて。
和也も異様な興奮の中にいるのがわかった。
「智…もっと…」
翔ちゃんから手を離して、俺の首に腕を絡める。
「ちょうだい…」
翔ちゃんがぎゅうっと俺を締め付けた。
「っ…」
「ほ…欲しい…」
「え…?」
「お願いっ…ちょうだいよ…智くんっ…」
涙を流しながら、俺達に向かって手を伸ばす。
いじめすぎた…
「ごめん…」
そっと和也から唇を離すと、じっと目をみつめた。
「和也…一緒に翔ちゃんかわいがろ?」
「え…」
「できるよね…?」
耳元に、口を寄せた。
「お前もあとで、ね?」
和也がぶるっと震えるのと、相葉ちゃんが溜息をつくのが同時だった。
「やっぱ、リーダー才能あるわ…」