第10章 LIFE
「リーダーが始めないなら、こっちがやるよ?」
相葉ちゃんが和也の布団に潜り込んだ。
「えっ…ちょっと…」
立ち上がりかけた俺の腕を翔ちゃんが掴んだ。
「え…」
「さ、智くん…」
「なに…?」
「俺…もう心臓もたない…」
真っ赤になって俯いてしまった。
ちょっ…今、それ反則…
そう思ってたら、和也の甘い声が聞こえてきた。
「あっ…やだ…」
「ふうん…熱のせいかな?敏感だね…」
布団の中で何が行われているのか…
オイ…相葉ぁ…
「智…くん…」
潤んだ目で俺を見上げる翔ちゃん。
もう、わけわかんないよ…
かわいい…
潤がくすくす笑って和也のおでこにキスをした。
「ニノったら…いじっぱりだね…」
「やっ…お前に言われたくねえよ…」
「なんで?」
「翔ちゃんが抱かれてるの、お前は平気なの?」
「んー…リーダーなら平気!」
ものすごい笑顔で答えやがった…
「あ、そ…」
和也の目がテンになってた。
「ふふ…俺たち、5人で愛しあってるねえ…」
相葉ちゃんが言ったら、皆、微笑んだ。
「それでいいんじゃね?」
潤が笑う。
「俺も…それがいい…」
翔ちゃんがやっと顔を上げて言う。
もう…しらねえぞ…
俺は翔ちゃんの腕を取って、抱きしめた。
耳元で小さく呟いた。
「和也の次だからな」