第10章 LIFE

「いい…それでも…」


翔ちゃんの腕が俺の背中に回った。


ぐっと引き寄せられた。


翔ちゃんの身体が熱い。


あの時と同じくらい熱い。


「好きだから…智くん…」


そう耳元で囁かれて、見られてることも忘れた。


「翔ちゃんっ…」


強引に押し倒して、顔を見つめた。


「ちょうだい…智くん…」


「うん…わかった…」


ゆっくりと唇を落とす。


そっと触れると、翔ちゃんが震えた。


かわいい…


パジャマのボタンを一個一個外しながら、ゆっくりゆっくりとキスを深めていった。


「やーらしい…」


相葉ちゃんの声が聞こえる。


でも気になんない。


和也の吐息が聞こえた気がした。


ごめん。


潤が見つめてる。


じっと、翔ちゃんを。


ボタンを外し終わると、手を中に滑り込ませた。


脇腹を撫でると、翔ちゃんが俺の肩をぎゅっと掴んだ。


「どうしたの…？」


「わかんない…なんか…気持ちいい…」


真っ赤になってクッションで顔を隠した。


「かわいい…翔ちゃん、顔見せて…？」


むりやりクッションをどけると、潤んだ目で俺を見上げた。


「恥ずかしいよ…智くん…」


あの時は散々人に恥ずかしいことさせたくせに…