• テキストサイズ

天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第10章 LIFE


「あれ…えっと…なんか邪魔だった?」


「ううん。待ってたんだよ。和也、今起こすから」


「あっ…え?マジで起こすの?」


「え?なんかダメだった?」


「や…だめじゃないけど…」


もじもじしてる翔ちゃんの肩を潤がそっと抱く。


二人は目を合わせると、微笑みあった。


だから…なんかお前らのほうが恋人同士みたいなんだよなぁ…


そっと和也の方を向くと、いい感じで爆睡してる。


起こすのやめようかなって思ったんだけど、後が怖いからとりあえず一回は起こすことにしよう。


「和也…」


「んう…」


あ、これは起きないパターンだ。


「和也…せっくすしよ…?」


耳元で囁くと、がばあっと和也が起きた。


「なっ…なっ…何いってんのヒョ!」


「ヒョ?」


一瞬の間を置いて、部屋が爆笑に包まれた。


「な…なんだよ…もう…」


「ニノ、それ反則…」


「ヒョって…ヒョって…」


真っ赤になって布団を被ってしまった。


かわいいやつ…


布団を剥ぎ取ると、ぎゅっと丸まった姿勢で固まってる。


「見るの?見ないの?」


「みっ…みるもん!」


やっぱり風邪ひいてるからか…


挑発乗りやすくなってた。

/ 779ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp