第10章 LIFE
ちゅっちゅっと相葉ちゃんの唇が動く。
「ん…だめだよ…」
軽く腕で押してみるけど、どいてくれるわけもなく。
「翔ちゃんたち、来るから…」
そう言ってやっと止まった。
「へへ…そうだね。今日は翔ちゃんを抱くんだもんね…」
ちょっとさみしそうな顔をしたから、そっと抱きしめた。
「そんな顔するなよ…」
「ん…」
ちょっと沈んでる相葉ちゃん。
どうしたの?
「いいな…翔ちゃんだけ…」
「相葉ちゃん…」
「俺もリーダーとシたい…」
「…今度ね…」
「え…」
腕の中でびくっと震えたから、ぎゅっと力を入れた。
「今度…」
「うん。今度」
一体、俺達ってなんなんだかわからないけど…
和也がいうように、俺たち皆で愛し合えば、万事うまくいくような気がした。
俺が一番好きなのは和也。
それは変わりないけど。
でもそれでも大事な人たちが、いて。
俺のこと愛してくれて。
それに応えたいなって思ってる自分も居て…
だから。
皆で愛し合えばいい。
なにより和也がそれを望んでる。
相葉ちゃんの背中をさすっていたら、翔ちゃんと潤が部屋に入ってきた。