第10章 LIFE
お風呂から出ると、翔ちゃんと潤がリビングに居なくて。
空いたよって言おうと思って、翔ちゃんの部屋に行ったら…
なんかひそひそ声が聞こえてきて…
「…だから…リーダーはニノで慣れてるから大丈夫だって…」
「でも…潤…」
「もう…翔くんは本当に心配性なんだから…」
「でも…やっぱり…」
「もう!じゃあ俺が変わるからね!?」
「やっ…やだよ!」
「じゃあ、ちゃんとリーダーに任せるんだよ?」
「うん…」
なんだこれ。
俺、こんなの聞いてどうすりゃいいんだ…
コンコンとドアをノックする。
「あ…空いたよ~風呂」
「あっ…」
ドタバタと音が聞こえたかと思うと、翔ちゃんがドアを開けた。
「あっ…ありがと。智くん」
「いいえ…」
なんか俺まで気まずくなって、急いで階段をあがった。
俺の部屋で和也は待ってて。
髪が濡れたままだから、慌ててバスタオルで拭いた。
相葉ちゃんがスエットを着込んで、俺の部屋に入ってきた。
「あ、ニノまだこんな格好して…」
俺が髪を拭いている間に、相葉ちゃんがTシャツとパンツ一丁の和也にパジャマを着せた。
「はい。これでいいよ」
にっこり笑って、ドライヤーを手にとった。
「俺、乾かすから」
そう言って、和也の後ろに回りこんだ。