• テキストサイズ

天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第4章 ばあちゃんの庭


しばらくそのまま、アトリエで話し込んだ。


今、個人的にやってる仕事のこととか。


楽屋じゃこんな話し込むことはできないから、久しぶりに3人でまじめに喋った。


そろそろ話に飽きた頃、相葉ちゃんが庭に目をやった。


「ずいぶん、殺風景な庭だね」


「うん…ばあちゃんがさ、あんまり植木あると苦労するだろうって、死ぬ前に引っこ抜いていったんだって」


「確かに…リーダーじゃ世話はむりだねぇ…」


「うっせ!鉢植え枯らすくせに!」


「あれは長期ロケに出てたからしょうがないんですー」


口を尖らせてそっぽをむいた。


子供か。


「ちょっと庭行ってみてもイイ?」


「あ、ちょうど外の空気吸いたかったし、俺達もいく?ニノ」


「うん…」


そういうと、ニノは俺に手を差し出した。


最近、腰痛が再発してて立上がるのが一苦労で。


いつも俺が手を貸してる。


「リーダーって、ニノだけ特別扱いだよね…」


小さな声で相葉ちゃんが言った。


「へ?」


聞き返したら、ぷいっとアトリエを出て行った。


変なやつ…
/ 779ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp