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天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第10章 LIFE


「和也…」


そっと和也の髪を撫でる。


「ほんと、天邪鬼…」


「しょうがないでしょ…それが俺なんだから…」


「ん…わかってる。そんなお前も好きだから…」


「智…」


潤んだ目で見上げてくるから、思わずキスした。


「…!」


「ごめん…嫌だった?」


「いっ…いやじゃない…」


そういうとぽてっとまた、肩口に頭を預けた。


「熱…あがっちゃうよ…」


ぎゅっと抱きしめると、確かに熱い。


「風呂、どうする?」


「あなたが入れてくれるんでしょ…入るよ」


「ん。あがったら冷やさないようにしないとな…」


「うん…」


ぽんぽんと背中を叩いていると、和也はうつらうつらとしてきた。


「おーい。寝るなよ…」


「ん…なんか…」


言いかけて、またうつらうつら。


無邪気な寝顔を晒した。


頬を突くと、ふにっと和也は笑う。


「好きだよ…ほんとに…」


「ありがと…」


俺の首に腕を回して、ちゅっとキスした。


「全部、俺の…」


語尾にハートマークが付きそうなくらい、甘ったるく言うから。


ムラムラっと来て…


思わずずぼっとシャツに手を入れてしまった。

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