第10章 LIFE
「和也ぃ…」
ぷいっと顔を背けると、スタスタ歩き出した。
「だれかっ和也止めてっ…」
慌てて飛び出そうとしたけどコケちゃって…
床に寝転びながら叫んだ。
相葉ちゃんが飛び出していって、和也を捕まえてきた。
「なによ…」
潤も一緒になって和也の腕を取って捕まえたら、捉えられた宇宙人みたいになった。
「何怒ってんだよ…」
「別に…」
「ニノ…あきらかに機嫌悪い」
相葉ちゃんが真顔で言うと、潤がうんうん頷く。
「焼きもちですか?二宮さん」
翔ちゃんがにやっと笑いながら和也を挑発する。
「別に…智、行くよ」
「おっと…熱あるんでしょ?」
相葉ちゃんが腕を掴み直す。
「皆で看病しよっか」
「へ?」
「ほっぺた赤くて色っぽい…」
ぺろんと和也の頬を舐めた。
「なっ…何すんのよ!あいばか!」
「うえードーランの味がした…」
「ばっ…ばかじゃないの!?」
じゃれあう二人を見ながら、潤が何か考えこんでた。
「あのさー…俺の作ったご飯…」
「あっ…そうだった」
慌ててみんなで台所へ向かった。