第10章 LIFE
「リーダーなんか手伝う?」
相葉ちゃんが階下で呼ぶ。
ちょうど降りていくところだったから、階段まで出た。
「ん。大丈夫。それより飯どうしよ」
「あ、潤が今、なんかつくってるよ」
「え?和也のために?」
「うん。あと、俺らの分の夕飯も」
「わ…すげ。嬉しい」
「それ、潤に言ってあげなよ。喜ぶよ」
そう言って俺の肩に手を回した。
さりげなく抱き寄せられる。
「ねえ…相葉ちゃん」
「ん?」
「俺って女役なの?」
「えっ?」
「それとも男役なの?」
「えっ…えっ…」
「どっちの俺が好きなの?前から不思議だったんだ」
「えっ…その…えと…俺は…」
「うん」
「その…どっちも…」
「そうなの…?」
「や。だって…好きなんだもん。抱きたいって思ったり、抱かれたいって思ったりするし」
「へ…俺に抱かれたいの?」
「あっ…う、ん」
真っ赤になって俯くから、俺まで赤くなった。
「そうなんだ…」
「いやいや…俺はね、そうだよ?他の二人にも聞いてみたら?ニノにだってさ」
「和也はオレといたら、女役だもん」
「ふうん…決まってるんだ」
にやっと笑った。