第10章 LIFE
なんとか我慢して、お互いの身体を洗い合って。
風呂から上がる。
身体を拭いたら、二階へあがった。
「ああ…もう疲れた…」
和也がベッドに倒れ込む。
その横に俺も倒れこむ。
ここんとこ、なんかえっちなことしかしてない気がする…
和也とゆっくりする時間なんてなかった。
「明日の夜は…ゆっくりしような」
「うん…」
ぎゅっと手を握ると、和也が微笑んだ。
俺もなんだか嬉しくなって。
そのまま和也を抱き寄せて、腕枕をして眠った。
和也の温かさが幸せだった。
翌朝、起きてみたら和也は風邪気味で。
「やっぱりな…」
「違うもん…」
「違わないだろ。今日は大人しくしてろよ?」
「うん…」
それぞれ収録へ向かって、帰ってきたら家に和也は居なくて。
マネージャーに病院に連れていかれたって…
翔ちゃんが教えてくれた。
「どうする智くん。病院いく?」
「いや…待ってるよ」
俺が行ったってできることないし…
それよりも和也が帰ってきたら、すぐに眠れるようにしといてやろ。
風呂を掃除して、ベッドを整えた。
加湿器を引っ張り出してきて、部屋を加湿した。
「こんなもんか…」