第10章 LIFE

まあ、俺もそう思うけどな…


バカ正直にそんなこというアイドルなんていないだろ。


「あのねえ…そういうのは、笑顔でさらっと否定しとかないと…後々…」


「でた…翔くんのお説教…」


「こらっ！潤！」


「だーかーらー…翔くんはそうやって深く考え過ぎて墓穴ほるんでしょう？」


「う…」


「なんで翔くんって反省しないの？」


「潤…かわいくない」


「いつもかわいいって言って抱いてるのは、どこの誰ですかー」


「わ、翔さんやらしい…」


「そうだよ、翔ちゃんがいーっちばん、やらしいって言っといたからねっ！」


「ちょっ…雅紀ぃっ！」


翔ちゃんが席を立ちあがったら、相葉ちゃんは飛ぶように後ずさった。


「翔ちゃん…それ以上すると、翔ちゃんがエッチの時にいう、恥ずかしい言葉トップ１０をここで発表するよ…？」


「ぐっ…なんだと…！？」


「そんな毎回、恥ずかしいこと言ってるんだ…」


「あの時だけでも結構恥ずかしいこと言ってたよね？」


和也が俺に振ってくる。


「ん。でもあの時は、皆恥ずかしいこと言ってたぞ」


和也の顔が、みるみる赤くなる。


「す、すいませんでした…大野さん…」