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天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第10章 LIFE


「ほぉんと、智はモテるのね…」


クスクス笑う。


「いいだろぉ…」


「うん…羨ましい…」


「よしっ!終わったぁ!」


翔ちゃんが冷蔵庫から顔をだすと、ギョッとした。


「に、ニノっ」


「へ?」


「いつから居たの!?」


「さっきから居ますけど…」


「気付かなかった…」


片付けるので必死で、どうも気づいてなかったらしい。


「翔さん、必死すぎ…」


ニノが爆笑してるのを、どうにもできないって感じで翔ちゃんは眺めてた。


「あ…手…」


俺と和也が手を繋いでるのを見て、なんとも複雑な顔をした。


「あ、せっかく独り占めしたと思ったのに…」


ぶふっと和也が、また吹いた。


「翔さん…子供かっ」


「そーだよ!子供だよ!悪いか!」


「あのー…もう、俺、いいかな…」


「「だめっ」」


はあ…そうですか…


そのまま二人が言い争う?のを聞いてた。


なんだか幸せな気分になった。


皆、繋がってるなあ…


心地いいなぁ…


小上がりに腰掛けてたら、眠くなってきて。


二人の手を引き寄せて、ごろりと横になった。


「わわっ…」


「さとっ…あぶなっ…」


俺の腕に、倒れこんできた。
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