第10章 LIFE
そのまま潤が起きるまで、つきあってやった。
だって今日はこれからなんの予定もなかったし。
潤の寝顔が…かわいくて。
完全に目の覚めた潤が、腕枕に気づいて真っ赤になった。
「ご、ごめん…俺、わがまま言った?」
「ううん…いいよ」
笑ってやると、増々真っ赤になるから、どうしていいかわからなくなった。
「や、そんな別に気にすんなよ…」
「う、うん…」
なんだ、コイツ…かわいいじゃねえか…
ほんとにあん時、俺にあんなことした奴か…?
「リ、リーダー?」
「ん?」
「今日、俺、仕事休み…」
「あ、そうなの?なくなったんだ」
「うん…だからさ…」
「ん?」
「一緒に…居て?」
消え入りそうな声で、うつむきながら言う。
なんだよ…いつもの松潤、どこ行ったんだよ…
かわいいじゃねえか…
「いいよ…?」
「えっ…ほんと?」
「そのかわり、ちゃんと起きような?」
「うんっ…」
潤の病気には、規則正しい生活と食生活が大事って、翔ちゃんが言ってた。
だから出来る限り、皆でサポートしようと言っていたところだった。
一緒に暮らしてるから、それが可能だしね。