第10章 LIFE
「あ、リーダーお帰り」
玄関で靴を履きながら、俺の頬にキスをした。
「なっ…」
「はは。照れてる。かわいー」
更にキスしてくるから、顔を捕まえた。
「雅紀っ」
「えっ…」
普段、名前で呼ばないからびっくりしてた。
「仕事…がんばってこいよ」
「あ、うん…ありがと…智…」
「いってら」
「うん。いってくる」
ちゅっと唇にキスした。
びっくり顔の相葉ちゃんを玄関から見送って、俺は鍵を締めた。
潤の部屋を覗いたら、まだ寝てた。
「潤…いい加減、起きろよ?」
「んー…」
最強に寝起き悪い王選手権があったら、こいつは優勝できる。
「潤、起こしたからな?」
「まってえ~…」
手だけベッドから起きた。
「起こして…」
しょうがない。
潤の身体の下に手を入れると、引き上げて、上半身だけ起こした。
「はい。あんまり寝過ぎると、また頭痛くなるよ?」
「ん…リーダー…だっこ」
「無理…お前のほうが重いじゃん…」
「違う…」
そっと引き寄せられて、ベッドに倒れた。
「腕枕して…?」
寝ぼけながら言う潤が可愛くて…
「ばか…起きろよ…」
そう言いながら、腕枕をしてやった。