第10章 LIFE
翌朝まで、爆睡した。
そりゃ、あんだけヤれば…うん…
いつの間にかパジャマを着て、和也の腕枕で寝てた。
いつもは逆なのになぁ…
「和也…起きて…」
「ん…起きたの…?」
「昨日、ごめんね」
「ううん…」
和也の腰に手を回した。
胸に顔を埋めると、ふんわりと和也の匂いがした。
「んふふ…」
「なによ…」
「和也の匂い、好き…」
「匂いだけ?」
「ん?」
「本体は?」
「…もっと好き」
「んふふ…」
最近、笑い方が似てきた。
ぎゅうっと抱きしめられると、解放された。
「俺、午後からだからもうちょっと寝かせてね」
「わかった。じゃあ行ってくるね」
ちゅっとおでこにキスしたら、不満そうな顔をした。
唇にちゅーしたら、満面の笑みを浮かべた。
「いってらっしゃい。あ・な・た」
ぶふぉっと吹くと、和也は爆笑した。
くそー…
「いってくるよ…おまえ…」
ぶっちゅーっとキスして、捨ててきた。
「さとしぃ…」
呼ぶ声にちらっと振り返ると、トロン顔。
「もう、一人でスるなよ?」
「もう出るかっ!」
ごもっとも。