第9章 FREEDOM

ガクンガクンと揺れる相葉ちゃんを見てた。


気持ちいい顔を眺めてた。


腰だけ別の生き物になったみたいに早く動いてた。


頭を快感が突き抜けていく。


和也のことは、考えなかった。


考えられなかった。


「智っ…もっと…」


快感に貪欲。


俺もつられて、貪欲になる。


角度を変えて、下から突き上げる。


唇で胸の突起をかわいがると、中がきゅうと締まる。


「くっ…」


なんとか持ってかれないように耐える。


額の汗が目に入る。


身体を汗が滑っていく。


「熱い…智…」


虫の鳴くような声で、相葉ちゃんが言うのが新鮮で。


こんな相葉ちゃん、みたことない。


儚げで、エロい。


首筋を辿る汗を舐めとると、身体が震えて、俺に伝わる。


もっと震えさせたくて。


もっと鳴かせたくて。


相葉ちゃんから出ると、縁の岩に手をつかせて後ろから入った。


「あああっ…も、だめだよっ…智っ…」


「うっ…ん…も、イこ？相葉ちゃん…」


「中に…中に出して？気持ちよくなって？」


「えっ…」


「お願い…ちょうだい…？」


言われて、また飛んだ。


激しく腰を打ち付けて、背中にキスして。


仰け反る肩を噛んで。


たくさん、たくさん愛した。


…愛した…