第9章 FREEDOM
相葉ちゃんの唇が、徐々に近づいてくる。
俺は逃げることができなかった。
そっと柔らかい唇が触れると、あっという間に口内に舌が入ってきた。
ぴちゃっという音がして、相葉ちゃんの唇が離れていった。
腕が伸びてきて。
俺を包んだ。
相葉ちゃんの香水の匂いがした。
「智…」
俺の体中、相葉ちゃんの手が滑っていく。
温泉の温かい水分と、外の冷気が心地いい。
だんだん身体が熱を持ってくる。
「あ…嬉しい…」
触られただけなのに、俺の前は立ちあがってた。
それをそっと握られる。
「あっ…」
「やっぱ、かわいいな…智…」
甘い声が出てしまって、思わず顔を逸らす。
「やだ…見せて?顔…」
ぐいっと顎を向けられて、恥ずかしすぎて目を閉じた。
また唇を押し当てられて、好きなように口の中を暴れられた。
息が上がってくる…
「はぁっ…相葉ちゃっ…」
「ん…?」
「くるしっ…」
荒い息をついてなんとか言うと、相葉ちゃんが俺を風呂のヘリに座らせた。
ひやっとしてびっくりした。
そんな俺を見て、相葉ちゃんは優しく笑うと、俺を持って跨ってきた。
ゆっくりと、相葉ちゃんの中に入っていく。