第3章 引っ越し
ちょっと待て…
引っ越し当日だぞ!?
「に、ニノ…」
「ん?」
「やっぱ、俺あとではい…」
がしっとトレーナーの裾を掴まれた。
そのまま下に着ているTシャツごと、上にたくし上げられて俺はバンザイのポーズになったと思ったら、脱がされてた。
冷気が身体を纏う。
思わず身震いする。
「寒いね。ここ、ヒーター買ってくるよ」
そう言ってニノも脱ぎだした。
目のやり場に困る…
俺はもそもそとズボンを脱いだ。
そのまま風呂場のドアを開けて入った。
中はヒーターが入っていて、暖かい。
少し安心してシャワーを撚る。
ニノが入ってきて俺の後ろにぴったりと立った。
「な、なにしてんだよ」
「いや、一緒にお湯浴びようと思って」
「あ、そ」
ノズルを持って、冷たい水を出しきってから、また壁にかける。
思わずきゃっともふぁっとも言えない声が出る。
ニノが俺を盾にして顔にお湯が掛からないようにしてる。
俺はノズルを持って、ニノにぶっかけてやった。
「んああああ!もうっやめてえ!」
そう言いながらも楽しげに笑ってる。
お風呂とトイレとキッチンはリフォームしてあって、最新のものだ。
お風呂はたっぷり二人は入れる広いもの。
ニノと俺は飛び込んだ。